理系研究者兼プロカメラマが人生が前向きになるような情報を心理、哲学などの分野から発信しています。

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2020年1月18日土曜日

ジャンル分け不可の傑作『パラサイト 半地下の家族』

『パラサイト 半地下の家族』

韓国映画として史上初のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞で、『グエムル』『母なる証明』『スノーピアサー』等のポン・ジュノ監督。しかも主演にソン・ガンホ。否が応でも期待してしまう作品。

で、期待以上に素晴らしかった!!





『フォードvsフェラーリ』に続いて、もう今年の映画はこれでいいんじゃないかという豊作っぷり。

ポンジュノ作品は一貫して貧困層から見た社会の構造の風刺最も色濃く描かれたのがハリウッド進出作品『スノーピアサー』荒廃した氷の世界をひた走る列車の後部の先頭までがそのまま貧困層から富裕層への階層となっているというアクション映画。

『スノーピアサー』然り、2000年代までの貧困を描いた作品は主に"革命"や”絆”で乗り越えるものとして描かれていますが、本作を含め近年の『ジョーカー』『アス』『万引き家族』『天気の子』等が描く貧困というのは、"どうしようもないもの"として描かれているような気がします。

だからこそ見終わった後、何とも言えない後味の悪さが残る。

『パラサイト 半地下の家族』は基本コメディー。
町山智弘さんが序盤はドリフのコントのようと評されていますが、まさにその通りのドタバタ劇。

でも、見終わった後は何と表現してよいのかわからない感覚。

このコントの様な状況に"地下","モールス信号","石","匂い","計画性"等いくつものメタファーを忍ばせ、これ本当に笑えるのか?と観客の感情を振り回すトンデモナイ作品でした。

"地下”ではなく”半地下"だからこそ起こるこの、どうしようもないラストについて考察する価値は十分あるかと思います。

立て続けに恐縮ですが、これも今年見るべき最高の作品です!

あと、ポン・ジュノ作品では『母なる証明』サスペンスとして一級、おすすめです!



『母なる証明』を視聴するには?

下記の『U-NEXT』がおすすめです。
スマホ、タブレット、PC等インターネットに接続できればいつでも視聴可能!

通常であれば月額1,990円(税抜)ですが、現在31日間の無料トライアル期間中です。

31日以内に解約すれば無料で視聴可能ですのでぜひお試しください。

U-NEXT

2020年1月16日木曜日

勝つこととは?生き方を描く『フォード VS フェラーリ』

『フォード VS フェラーリ』

演技、演出、ストーリー、音楽、映像全部が高い次元で調和した早くも今年ベスト級の傑作です!

まずは、レースカーのエンジン音、路面スレスレのカメラワークの迫力これだけで映画館で見る価値あり!

そして、タイトルとキャッチコピーから勝利を掴むまでのサクセスストーリーの話かと連想させますが、本質は違います!!この本質に本作の魅力が全て詰まっていると言ってもいい。

フォードとはご存知の通り、大量生産方式を生み出したいわゆる単純労働者の象徴。
一方、フェラーリとは上流階級が乗り回す車であり、職人、ブランドの象徴です。

これはつまり、サラリーマンの生き方、もっと言えば、集団の中の個人の生き方を説いた作品です。

ですので、サラリーマンとしての生活と夢、チームと個人の目標の相違、上層部と現場など、池井戸潤的なテーマを含みますが、その着地が本当に見事。

上層部や対戦相手を単純な悪者にするわけでもなく、チームや個人の勝利だけを求めるものでも無い。

名言連発の作品ですが、
"完璧なラップ(コース1周のタイム)を目指せ。それは誰でも見えるものじゃない"

やー、、、これに尽きます。

お前にとっての"完璧のラップ"とはなんじゃい!

という事を問いかけられる話です。

秀逸なラストをぜひ劇場で味わってくださいませ。。。

2020年1月11日土曜日

『EPSONのホームプロジェクターレンタルサービス』



EPSON:ホームプロジェクターレンタルサービスという10~20万円位するプロジェクターを送料込3000円~7000円程度(写真の箱に入れて着払いで返送)でお試しできるサービスを見つけまして、年末に予約したのをすっかり忘れてたのが届きました。

こんな感じで、返送用に厳重な梱包されてます。



レンタルしたのはEH-TW5650
・明るさ:2500ルーメン
・コントラスト比:60000:1
・1080PフルHD
・無線LAN内蔵

で、試してみましたが、

んーーーー、やっぱりコントラストは液晶TVには及ばない。。
画面が薄い印象。。。
大きな画面は迫力あるけど、画面の質が落ちる状態は心揺さぶられにくい。
セッティングが悪かったのか。。。

ただ!!大画面のゲームは没入感は凄い!!
そして静音性はすごく高い!

広い視界の中に自分が操作しているものがあるということが重要なのかも。ゲームにもよると思いますが、体感させるには画質よりも視界の広さが大事なんだなと思いました。



近年低価格化とポータブル化が目覚しいプロジェクター業界ですが、壁際に据え置き出来る高画質の短焦点レーザープロジェクターの安いのが出るまで待つかなぁ。

ただこのEPSON:ホームプロジェクターレンタルサービスいまレンタルできるタイミングない?(2020年1月21日現在:2020/1/17(金)~2020/1/21(火)が全て×になってる)

んーーー…プロジェクター欲しい…

2020年1月9日木曜日

それぞれの立場が交錯する『おとなのけんか』

『おとなのけんか』(2011)

子供同士の喧嘩の和解のために集まった2組の夫婦の会話劇。

少し前の映画。知らなかった。。。
これ面白いです!!!

和解のために集まったはずなのに、子供への謝罪を要求から夫婦同士の喧嘩が始まり、家族、仕事、思想問題に1vs3、男vs女と次から次に立場が入れ替わり徐々に各人の心の闇が浮き彫りになる展開が見事!

見事すぎるので調べてみると戯曲『大人は、かく戦えり』を元にした映画。

俳優も豪華。
ジョディー・フォスター
ケイト・ウィンスレット
クリストフ・ヴァルツ
ジョン・C・ライリー

名前知らなくても見ればどこかで見たことあるはず。クリストフ・ヴァルツって007に出た時みたいな大悪党より、"嫌な奴"くらいがホント良く似合う。

コメディーなんだけど、笑えない瞬間があるのは、自分も同じ境遇だと気付かされる時。

エンドロールまで秀逸!
良いもの見たな~という感覚に浸れる秀作です!



2020年1月2日木曜日

一年半前の衝撃のリーク情報からスターウォーズEP9ラストの再解釈!(ネタバレ注意!)

event_note1月 02, 2020 editBy kphoto0823
ファンの中でも賛否両論のスターウォーズエピソード9ですが、

2018年のEXPRESSの記事からこんなものを見つけました。

「Star Wars 9 casting leak reveals Rey has a CHILD? Is Kylo Ren the father?」
(スターウォーズのキャストがレイには子供がいるとリーク?父親はカイロ・レン?)

マジか!!!




早速、レイ妊娠説について詳しく解説されているサイトがありましたので、
ぜひこちらをご覧頂きたい!

『映画の秘密』
スターウォーズ9でレイは妊娠していた!ラストを解説

言われてみれば、"スカイウォーカーの夜明け"というサブタイトルや、ラストの"レイ・スカイウォーカー"と名乗るセリフも納得がいく。

スターウォーズ:最後のジェダイでスターウォーズシリーズのお約束を壊したという事を考えても、善悪関係なくスカイウォーカー遺志を継ぐ者が現れるという結末は良いのではないかと思うのですが…

実際こういうストーリーだったら、根強いファンはどう感じるんだろう…

EP9から突然のロマンス展開というわけにもいかないだろうしなぁ…

うーーん、難しい…

2020年1月1日水曜日

今年も豊作の予感!『2020年の注目の映画5選』

event_note1月 01, 2020 editBy kphoto0823

1.『ジョジョ・ラビット』


公開予定:2020年1月17日(金)

 『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督作品。空想上の友人がヒトラーの少年の話。少年期の自己欺瞞のような感情をヒトラーとして象徴にして、対峙させる設定という事であればすごく面白い!最後は和解か対決か。



2.『1917 命をかけた伝令』


公開予定:2020年2月14日(金)

 『レボリューショナリー・ロード』『007 スカイフォール』のサム・メンデス監督。第1次世界大戦中のイギリス兵士二人が重要な任務を命じられた二人兵士の物語。屋外ロケで“全編ワンカット”撮影という前代未聞の作品。『007スカイフォール』で見せた洗練された絵作りをさらに進化させた、生々しい没入感のある作品になりそうです。



3.『ミッドサマー』


公開予定:2020年2月21日(金)

 長編デビュー作 『ヘレディタリー/継承 』で世界に衝撃を与えたアリ・アスター監督の最新作。謳い文句にある”フェスティバル・スリラー”という聞いたことないジャンル、なんでこんなに明るいのに怖いのでしょう…。前作同様きっと観客の度肝を抜く結末になるに違いない…
 


4.『キングスマン:ファースト・エージェント』


公開予定:2020年9月予定

 監督は『キングスマン』『キングスマン: ゴールデン・サークル』に引き続きマシュー・ヴォーン監督。英国紳士の超過激なスパイ組織“キングスマン”誕生の秘話。1作目ではスパイ映画の伝統をぶっ壊し、2作目では更にパワフルに進化しましたが、本作はどんな驚きを見せてくれるのでしょうか?




5.『TENET』


公開予定:2020年9月18日(金)

 『インセプション』『ダークナイト』『ダンケルク』のクリストファー・ノーラン監督の最新作。どんな世界観になぞの多い予告編。"時間の逆行"が重要になるような予告編です。CGの使用を極力避けるノーラン監督ですが、『インセプション』のような見たことの無いアクションが展開される作品となりそうで楽しみです!




2019年12月25日水曜日

キングコング西野『えんとつ町のプぺル』アニメ映画化 実力派『STUDIO4℃』製作

event_note12月 25, 2019 editBy kphoto0823
42万部を超えるヒット作となったキングコングの西野亮廣さんの絵本で『えんとつ町のプぺル』のアニメ映画化されると報道されました。東宝と吉本興業の共同配給で制作は『STUDIO4℃』が手がけるとのこと。




STUDIO4℃』と言えば、『鉄コン筋クリート』、『海獣の子供』等映像に関しては実力派のスタジオ。上記2作の予告編がyoutubeにありましたので、キャラクターの躍動感をぜひご覧頂きたい!






キャラクターデザインは懐かしのポポロクロイス物語の福島敦子さんで雰囲気ピッタリです!

現在出版されている絵本は10章構成の3~5章とのことで、ストーリーの厚みが増すことは間違いないかと。

以前から「打倒ディズニー!」と宣言した西野さんに最初に聞いたときは、どうするんだろう…と思っていましたが、強力な製作体制で期待は高まります!



暗いイメージはディズニーの文化搾取の贖罪『アナと雪の女王2』

event_note12月 25, 2019 editBy kphoto0823
『アナと雪の女王2』
ネタバレ多少含みます。



ディズニー偉い!!!


そんな映画でした。

エルザがなぜ魔法を使えるのか?

両親が隠してた秘密は何なのか?

という話ですが、
本質的にはアメリカの過去の過ちと今やるべきことを描いた話。

このアメリカの話を女性の価値観を牽引してきたディズニープリセンスシリーズでやるというディズニーの覚悟がすげー。。と思うのです。

舞台は秋となっていますが、雪がテーマの"アナ雪"の世界の一つ前の季節、つまり前世代の象徴。

自然を愛する国外の村の人々はネイティブアメリカン。

信頼構築を装い侵略するのはイラク戦争。

村の為と築いたダムは国を隔てるメキシコの壁。

過ちを犯した先祖はいなくなり、過去を清算する子供世代は今のアメリカの子供たち。

そんな子供たちに届けるべきメッセージは、"すべては変わってしまったかもしれないけど、愛が必要なことは変わらない。Do the next right thing!(今できる正しいことをしよう!)"

羊の皮を被った狼的なメッセージが濃厚な映画です。

で、親なき子世代として国を背負う覚悟をしたアナとエルザだからこそできた話で、やはり2で語るべき話だったなぁと思うのです。

この見方には1つ飛ばしているところがあって、魔法共に生きた民はサーミ人と呼ばれるスカンジナビア半島の民族がモデルなんだそうです。

で、アナ雪2の王国が進行して支配という流れが、実はディズニーにおけるヨーロッパの文化を土台としたプリンセスシリーズの構築からの著作権の主張。これはつまり、文化搾取なわけで、今回のアナ雪2でその文化搾取に対する反省となっているわけです。

本作に関してサーミ人を尊重して表現すること約束する契約までされているようです。
そんなサーミ人を描いた『サーミの血』鑑賞済みだったのになぁ。。全然頭になかったです。。

で、この文化搾取こそアメリカの現状なんじゃないかというのは、自分の拡大解釈かも知れませんが本作のテーマにあえて選んだことは無関係ではないでしょう。

創始者のウォルト・ディズニー、第二次黄金期を築いたジェフリー・カッツェンバーグ、ピクサー合併と新しい女性の価値観したジョン・ラセター。

そして、政治的なメッセージまで踏み込んだ現在のディズニーを率いるジェニファー・リー。ディズニー第4世代かなり政治的にも文化的にも攻めてて今後も楽しみです。

これを実写でやれば、あまたの戦争映画やドキュメンタリーと同じで重く暗い映画になるところを、子供にも伝わるように美しく、楽しく、希望を持てるように描いたことがすごい。

劇中でオラフが子供と戯れながら、

「子供と戯れるのはいい!未来は良くなる!」(うる覚え)

という言うように、未来へのメッセージを伝えるという覚悟がないとできない作品だと感じました。

映像も音楽も素晴らしい!特にアナの表情と水の表現がまた一段とクオリティーが上がっている。枯葉3枚でそこにキャラクターがいるように思わせるのもディズニーのお家芸。。素晴らしい。

壁なんか作ってる場合じゃないというディズニーの意思が伝わる良作でした。

©Disney



2020年公開!絶対に幸せになれるピクサー作品『2分の1の魔法』と『Soul』

event_note12月 25, 2019 editBy kphoto0823
ピクサー新作は
2020年3月公開の『2分の1の魔法』

魔法の失われた世界で死んだ父を探す話。


つまり、原点回帰と人生の意味を探す話。


で、こちらの予告編は
2020年6月公開の『Soul』
魂の話。

つまり、人生の始まりと終わりの話。

2020年は様々な作品で人生を描いてきたピクサーの集大成的な年になると予想しております!



これを見れば間違いない!2019年映画総評

event_note12月 25, 2019 editBy kphoto0823
誰に言われるでもなく年間100本映画を見続ける。

意識し始めたのは10年以上、記録付け始めて8年。


今年こそは100本いかないんじゃないか。。。


と思っていましたが本日時点で110本。

ということで、スターウォーズも見ましたし、今年見た(今年公開ではありません)おすすめできる映画をまとめます。

★は個人的に今年を代表する映画。時間の無い方はとりあえず★の映画を見ると2019年映画見たよ!って感じになると思います。


『ホテル・ムンバイ 』
憎しみの連鎖を断ち切るために敵を作らず悲劇を描く、現代風のテロ映画。

『ファースト・マン』
デミアン・チャゼル監督が夢と呪いと孤独を描いた『セッション』『ラ・ラ・ランド』の延長としてみると面白い。映像面も素晴らしく、感じたことのない宇宙船内の閉塞感、恐怖感。

『アス』
マイノリティーをテーマにしたホラー作品。怖いけど、しっかり笑える。そんで社会派。ジョーダン・ピール次回作も期待。

『ジョーカー』
アメリカンニューシネマの再来。この作品が刺さるくらい疲弊している社会。この次が重要。じゃあ、どうするかを考えさせるのがこの作品の素晴らしさ。

『トイ・ストーリー4』
続編だからこそ出来る厚みのあるストーリー。この話の寂しさは現実。キャラクターに命を与えるという事はそこに終わりがあるという事を教えてくれる作品。

ところで、アメリカの映画界をみると『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『アイリッシュマン』では、かつての映画界を顧みるような作品が登場し、『スターウォーズ』『アベンジャーズ』がひと段落して"ディズニー"のアニメ部門も監督交代。『トイストーリー4』から『アナ雪2』で"過去"との決着とこれからが描かれる。

一つの時代の終わりと向き合い、新しい価値観を提示しようと努力しているような作品が多い年ではないかと感じました。

邦画は『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を見れば今年が閉まるかなぁ。。。

■ アメコミ
ジョーカー★
アクアマン
アベンジャーズ:エンドゲーム

■ アクション
スノーロワイヤル

■ドラマ
ファースト・マン ★
グリーン・ブック
ノクターナル・アニマルズ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド★
アイリッシュマン
ホテル・ムンバイ ★
ゲティ家の身代金
バジュランギおじさんと小さな迷子
ファントムスレッド

■ ホラー
アス ★

■アニメ
トイ・ストーリー4★
スパイダーマン:スパイダーバース
アナと雪の女王2

ある意味これこそ!スターウォーズ!『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

event_note12月 25, 2019 editBy kphoto0823
極力ネタバレ無しで書きますが、情報無しで見たい方は見ないで!


以下、感想



前作エピソード8ではライアン・ジョンソン監督が限られた人間の英雄談という路線を外れて、スターウォーズのお約束をぶっ壊したことで、ついに誰もが英雄になる可能性を秘めたシリーズになったのだなぁ~。


これも時代か~。

などと感慨深かったのですが。。

本作とエピソード7を担当した J・J・エイブラムス監督が職人的にスターウォーズの仕事をこなした作品という感じがしました。

スターウォーズの要素をレゴブロックの様に組み合わせた様な印象。

この作品を通して、何を伝えたいのか良く分からなかった。。。

有志の感想を聞いても、賛否両論。

エピソード4からの思い入れの強い方は本作に好意的な感想を持たれているようです。

個人的には、最後の方で、わーっと、壮観で凄く好きなシーンがあるので、全面否定ではないですが、、、やはり、現代を象徴するような新しい価値観の提示をしてくれたらうれしかったかなぁ。。。

。。。みたいなことを永遠と語る事が出来るのがスターウォーズ!という感じがして、結局やっぱ好き!!

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ポスタービジュアル

2019年11月26日火曜日

ゆるふわクリエイター達の願い『すみっコぐらし』

event_note11月 26, 2019 editBy kphoto0823

yahoo映画レビューで: 4.5/5 (‎1,073件) ※11/26時点
という驚異の高評価。

すみっコぐらしグッズも大変売れてるそう…

"泣けた泣けた"

と評判の映画なので、どんなもんじゃい!見てやろう!と思ったもの…

一人はなかなか難しかったので映画仲間と数人で鑑賞。

※多少ネタバレあります。



キャラクターの"すみっコ"達はそれぞれ悩みがあったり、人見知りだったり、正体を知られてはまずかったり、理由があって"隅っこ"が好きという設定。

なので、その"隅っこ"にいる理由に感情移入させて物語が展開するかと思ったら、そうでもない。

かわいいけど、キャラクターに厚みが無い。。

例えば、上記のようなコンプレックスこそ、実は強みだ!
みたいなストーリーだったら、凄く好きな話になったかも。

でも、ですね!!!
やっぱり良い!!!

最後の最後はやっぱり見て良い気分になる。

ちっちゃくて弱弱しいキャラクターが頑張ってれば、そりゃ"頑張れ!"となります。

そして、最後に絵本の中のヒヨコに仲間とおうちを作るために白紙のページにみんなで絵を描くというシーン。

これはクリエイター達の願いなんだと思いました。

自分の心の内に秘めた思いを抱えて世界との接点を探し、表現を通じて誰かの世界を救うというのは正にクリエイターそのもの。

「離れた世界を繋いで、救うのは"創作の力"である」というクリエイターなら誰もが願うことだと思います。

子供向け作品でわかりやすくゆったりした表現ですが、癒しと前向きな思いが込められた優しい気持ちになれる作品でした!

2019年10月28日月曜日

キレる姿も秀逸なブラックコメディー『スノー・ロワイヤル』

event_note10月 28, 2019 editBy kphoto0823
『スノー・ロワイヤル』
除雪作業員のリーアム・ニーソンが復讐する話。

面白かったー!!

『96時間』の焼き直しかと思ったらブラックジョーク満載!


ほとんどコメディー映画といってもいい。

でも、雪山の景色が綺麗で、除雪車を使った見せ場も面白い!

シティーマフィアとネイティブマフィアの抗争は『スナッチ女性警官が出てくるのは明らかに『ファーゴ

ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』のリメイクだそうで、こちらはAmazon Primeで見れるようなので、見てみようかな。

どんどん人が殺される映画ですが、
映画としての楽しさ満載の良作です!















2019年10月13日日曜日

テロの本質を鮮烈に描く実話『ホテル・ムンバイ』

event_note10月 13, 2019 editBy kphoto0823

間違いなく2019年見るべき作品の一つ!!!!

2008年イスラム過激派の少年たちががインドの複数の場所でテロを起こし、観光客を含め170人以上が犠牲となったムンバイ同時多発テロの中で、タージマハル・ホテルいた人々を描いた作品。








この作品の凄さは大きく3つ。

・少年兵の冷徹さ
宗教に身を捧げ、表情を変えず無差別に淡々と銃で人を殺していく少年兵たちの冷徹な描写。
銃で人は殺せるのに"ある行為"は出来ない。イスラム教徒以外は人では無いという洗脳の恐ろしさが強調された見事な描写だと思いました。
また、銃が発砲される音にかなり拘っていると思うのですが、この重く鈍い音が非常に恐ろしい。

・繊細で適切な人種描写
観光客、現地の人々、ホテル従業員、テロリストまで様々な人々に事情があり、決して一面的な悪人がいない事を一言、二言の少ない台詞で描く演出が素晴らしい。極力悪人を作らないが、伝えたい事は伝える演出の繊細さが見事。

・次から次に襲いくる危機
緊張と緩和の割合が絶妙で映画のバランスとして非常によくできている。救出作戦という点で『アルゴ』ではイベント毎のタイムリミットを中心として描かれていましたが、本作では時間、空間、状況を変えた様々な状況での緊迫感が最後の最後まで続きます。



ホテルを舞台としているので、サービス業の観点から見ても面白いかもしれません。宿泊客最優先で命をかける従業員達の姿に心の打たれます。

タージマハルホテルは現在復旧工事が完了し2009年から営業再開しているそうです。

まだ見ぬインド。。いつかぜひ訪れたい。

2019年10月12日土曜日

殺しアクションのフルコース『ジョン・ウィック:パラベラム』


殺し屋の世界を描いたガンアクション映画の『ジョン・ウィック』『ジョン・ウィック:チャプター2』に続くシリーズ3作目。





もー、序盤からアクション盛り沢山!
コース料理だったら、最初から最後まで全部絶品!

ジョン・ウィックシリーズの特徴は柔術を駆使した多彩なガンアクションですが、本作は更にアクションシーンのバリエーションが最大級に豊富。

リボルバー、マシンガン、ショットガン、ナイフ、斧、刀、車、バイク、柔術、シラッド、カンフー、忍者、アジア、ロシア、アフリカ、アメリカ暗殺者。そして、犬に馬!!!

と無い要素が無いくらいのアクションを詰め込んでます!
いいわー、いいわー、ずっと見てられる。。

と心の中で呟いておりました(笑)

松田龍平、遠藤憲一も出演した『ザ・レイド GOKUDO』など近年アクション映画で見かけるシラットという格闘術も本作では完全にマッチ!



『悪女』で魅せたバイク×日本刀シーン(『悪女』へのオマージュだそうです)もジョン・ウィックの世界では煌びやかにクールに演出され素晴らしい。



ポスター左の女性。ハル・ベリー53歳!!30代と言われても疑問に思わない美貌とアクション!!

同時期に公開された『ジョーカー』見た後に鑑賞すると映画ってこういうのもあるから良いよなー、と思える快作です。

2019年9月7日土曜日

貧困、人種問題、社会問題をテーマにした笑えて怖いホラー『アス』

event_note9月 07, 2019 editBy kphoto0823
『ゲットアウト』のジョーダン・ピール監督

子供のころ怖い体験をした実家に帰ると、
自分たち家族そっくりの人たちに襲われるというホラー。

ポスタービジュアルがホラーという感じですが、

実はコメディー要素もあり、話の構造が分かれば怖い以上に楽しめる作品です。

怖い演出が最初から最後まで息つく間もなく続くホラーは緊張感持ちませんが、コメディー演出が良いタイミングで入ってくるので、最後まで疲れず見ることができます。

AIスピーカーの下り。。何見せられみせられてんの??って感じで一気に気分が緩和される!

笑える!
でも、ちゃんと怖い!

『アス』『ゲットアウト』ともに"貧困"、"人種問題"、"自己"をテーマにした作品。

感が鋭い人は最初にオチが分かってしまうかもしれませんが、重要なのはオチではなく。

自己が脅かされる恐怖、見て見ぬふりをされたアメリカ人の怒りを象徴した"何か"。

劇中の2つのキーワード。

1986年に『ハンズ・アクロス・アメリカ』という西海岸から東海岸まで600万人のアメリカ人が手をつなぐという実際に行われたチャリティーイベント。

そして、『エレミヤ書11章11節』
"見よ。私は彼らに災いを下す。彼らはその災いから逃れることはできない。彼らは私に向かって叫ぶだろうが、私は彼らに耳を貸さない"

本作で出てくる"何か"がなぜ最後の行動に出たかということを理解することが本作を見る意味なんじゃないかと思います。

怖くて、笑えて、考えさせられる良きホラーでございました!



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電子書籍

2019年7月13日土曜日

人生の意味付けは自分で出来る!『トイストーリー4』

event_note7月 13, 2019 editBy kphoto0823
傑作!!!

正直トイストーリーシリーズにはそんなに思入れないのですが、これはディズニー・ピクサー作品の文脈でも、また新しい境地に達した傑作です!!!

トイ・ストーリーシリーズはこれまでの3作品で以下のような価値観の提示を行ってきました。

1作目:おもちゃと遊ぶこと
2作目:おもちゃの本当の幸せ
3作目:おもちゃの継承

これらは全て"おもちゃ"で表現されていますが、本質的には"人生"を描いており、トイ・ストーリー3では、すべての子供を喜ばせるおもちゃが次の世代へ引き継がれるという完璧な着地をしており、いま続編を作るというのは大変なリスクを伴うわけです。

しかし、映画評論家が"本作でディズニー・ピクサーが存在する限り作られるシリーズになる可能性が高い"

とコメントしており、自分も同感。

なぜ、トイ・ストーリーを作り続ける必要があるのかというと、先ほど述べた通り、この作品には人の生き方に対する価値観を提示するという属性があり、1~3作目で提示した一つの幸せの方向性だけでは語ることが出来なくなってきたからだと思われます。

これまでは"おもちゃは子供のために存在する"

価値観を軸に物語が展開されてきましたが、果たしてその使命だけが生き方なのか??

今回は主要なキャラクターの価値観が異なります。

■ウッディー(主人公のカウボーイ)
子供の幸せ最優先だが、自分にはその役目が終わったのではないかと考えている。

■ボー(ウッディーの恋人おもちゃ)
子供の愛情はわかるが、子供はすぐに成長して、忘れる。自由に生きたい。

■フォーキー(フォーク形の手作りおもちゃ)
生まれたばかりのおもちゃ。自分はゴミ。ゴミだと思っている方が楽。

■ギャビー・ギャビー(骨董品のおもちゃ)
足りない"モノ"埋めることが出来れば、愛されると考えている。

今回のテーマの一つは「迷子」

多種多様な価値観のある世界に生まれ、何を指針に生きればいいかわからない人々を象徴するのが「迷子」

それして、これら多種多様な価値観とそれぞれの幸せのために起こる対立の中で、ディズニー、ピクサーとして、現時点でどのような回答として提示されたのが、

「内なる声」、「愛」

本作の着地に本当に唸らされました。。。
具体的な結末についてはぜひ劇場で見て頂きたい!!

ところで、

「内なる声」については、動物たち多様な価値観の中で、自分の生き方を模索するウサギのジュディの仕事論を描いた作品『ズート・ピア』との比較が面白いです。

また、対女性に対する「愛」という側面で考えると、女性の自立を描いたプリンセス・シリーズの最新作であり、王子が不在の同ディズニー作品の『シュガーラッシュ2』とのラストの比較が面白い。

『シュガーラッシュ2』主人公"ラルフ"と"ウッディー"の人生観の違いがはっきり出ています!!本作を見る前にぜひ見て欲しい!!

世の中が彼らの価値観の変化、成長を受け入れ、興行的な成功を収める事が前提ですが、5年、10年後に今の価値観が古くなった時に新しい生き方を提示してくれるシリーズになるはず。

幼少期にこういう作品を見た子供はきっといい大人になると思うなぁ。。


2019年6月16日日曜日

『パッドマン』:生理用品の開発に人生を捧げた男の実話!!

event_note6月 16, 2019 editBy kphoto0823
めちゃめちゃ良いです!
奥さんのために!と、インドで安価な“生理用品”の開発に人生を捧げた男の実話。

去年公開の映画で、2018年ベストに上げてる人もいるくらいのインド映画。ホントすごい話!!!

生理用品が高価で買うことができない奥さんのために生理用品を作ると決意する男の話なのですが、男性が生理用品の話をすることが非常識なインドの田舎では、主人公は村人全員から変人扱いです。それでも開発することをやめず、独り知識を求め大学へ向かい、借金して開発を続けた精神力と探求心には頭が下がる。

顧客の気持ちがわからなければ意味がない!!
と、彼自身が女性用の下着を身につけ、動物の血を袋に入れて、自作のナプキンを付けて自転車で走る。。。失敗してズボンが血まみれ。。。村人から変人どころか罪人扱い!

それでもやめない!精神が突き抜けすぎてます!!

機械工作を得意とする主人公が生理用品を開発するまでの流れをエンジニアリング目線で見れば、問題の発見→解決策へのPDCA→宣伝、拡散までの流れが非常に丁寧で、エンジニアリングに携わる人にも強くお勧めしたい映画でもあります。

いいものが出来ても宣伝出来なければ意味がないということもさらりと組み込まれてるとこも非常に良い。

安価で清潔な生理用品を作れることになったことも重要ですが、それ以上にこの安価なナプキンの製造技術を広め女性の雇用を促進したことも重要。しかも生理用品の単価が上がらないように、自分の儲けは度外視。

"インドにはスーパーマンはいないけど、パッドマンがいる"なんて台詞が出てきますが、現実に何万人もの女性を救ったヒーローで、この功績から国連で演説まで行ってしまいます。

国連ではないですが、TEDで本人のスピーチがあるので興味ある方はそちらもぜひ。

間違いなくお勧めしたい作品です!!


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2019年5月18日土曜日

『ファイティン!』

event_note5月 18, 2019 editBy kphoto0823

アメリカに養子に出されクラブのガードマンとして働く用心棒が韓国のアームレスリングのチャンピオンを目指す話。
DVDのパッケージを見たときに、太ったおじさんが何の格闘技するんだろか??と思ったらアームレスリングでした。
思った以上に面白かった!
スポーツ映画で用心棒がプロスポーツでのし上がるといえば『ロッキー』ですが、もちろん本編中でも言及されており、映画の基本に忠実なしっかりした脚本で楽しめました!
脚本の良さはありますが、それ以上にキャラクターが魅力的。
無骨、無表情だけど力があって頼りになるマ・ドンソク演じる主人公のマーク、口達者で信用ならない弟分、イケメン好青年で韓国No1アームレスリングチャンピオン、金に汚い敵役の社長など見てて飽きない!
過剰演出ともとれるキャラクターの濃さは韓流映画の良さだなぁ。
『ロッキー』ベースのスポ根ものなのですが、戦う理由が金、名声、恋人じゃなくて自分の信念というところが現代風だなぁと思います。もう一つ、昨今多用されるあるテーマが含まれてあるのですが、ぜひ本編で!

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