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2019年6月16日日曜日

『パッドマン』:生理用品の開発に人生を捧げた男の実話!!

event_note6月 16, 2019 editBy kphoto0823
めちゃめちゃ良いです!
奥さんのために!と、インドで安価な“生理用品”の開発に人生を捧げた男の実話。

去年公開の映画で、2018年ベストに上げてる人もいるくらいのインド映画。ホントすごい話!!!

生理用品が高価で買うことができない奥さんのために生理用品を作ると決意する男の話なのですが、男性が生理用品の話をすることが非常識なインドの田舎では、主人公は村人全員から変人扱いです。それでも開発することをやめず、独り知識を求め大学へ向かい、借金して開発を続けた精神力と探求心には頭が下がる。

顧客の気持ちがわからなければ意味がない!!
と、彼自身が女性用の下着を身につけ、動物の血を袋に入れて、自作のナプキンを付けて自転車で走る。。。失敗してズボンが血まみれ。。。村人から変人どころか罪人扱い!

それでもやめない!精神が突き抜けすぎてます!!

機械工作を得意とする主人公が生理用品を開発するまでの流れをエンジニアリング目線で見れば、問題の発見→解決策へのPDCA→宣伝、拡散までの流れが非常に丁寧で、エンジニアリングに携わる人にも強くお勧めしたい映画でもあります。

いいものが出来ても宣伝出来なければ意味がないということもさらりと組み込まれてるとこも非常に良い。

安価で清潔な生理用品を作れることになったことも重要ですが、それ以上にこの安価なナプキンの製造技術を広め女性の雇用を促進したことも重要。しかも生理用品の単価が上がらないように、自分の儲けは度外視。

"インドにはスーパーマンはいないけど、パッドマンがいる"なんて台詞が出てきますが、現実に何万人もの女性を救ったヒーローで、この功績から国連で演説まで行ってしまいます。

国連ではないですが、TEDで本人のスピーチがあるので興味ある方はそちらもぜひ。

間違いなくお勧めしたい作品です!!


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