子供のころ怖い体験をした実家に帰ると、
自分たち家族そっくりの人たちに襲われるというホラー。
ポスタービジュアルがホラーという感じですが、
実はコメディー要素もあり、話の構造が分かれば怖い以上に楽しめる作品です。
怖い演出が最初から最後まで息つく間もなく続くホラーは緊張感持ちませんが、コメディー演出が良いタイミングで入ってくるので、最後まで疲れず見ることができます。
AIスピーカーの下り。。何見せられみせられてんの??って感じで一気に気分が緩和される!
笑える!
でも、ちゃんと怖い!
『アス』『ゲットアウト』ともに"貧困"、"人種問題"、"自己"をテーマにした作品。
感が鋭い人は最初にオチが分かってしまうかもしれませんが、重要なのはオチではなく。
自己が脅かされる恐怖、見て見ぬふりをされたアメリカ人の怒りを象徴した"何か"。
劇中の2つのキーワード。
1986年に『ハンズ・アクロス・アメリカ』という西海岸から東海岸まで600万人のアメリカ人が手をつなぐという実際に行われたチャリティーイベント。
そして、『エレミヤ書11章11節』
"見よ。私は彼らに災いを下す。彼らはその災いから逃れることはできない。彼らは私に向かって叫ぶだろうが、私は彼らに耳を貸さない"
本作で出てくる"何か"がなぜ最後の行動に出たかということを理解することが本作を見る意味なんじゃないかと思います。
怖くて、笑えて、考えさせられる良きホラーでございました!