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2019年3月30日土曜日

『スパイダーマン:スパイダーバース』アメコミをアップデートした新世代のアニメーション表現!!

event_note3月 30, 2019 editBy kphoto0823

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すごく良い!!

多次元宇宙のスパイダーマンが一同に集まって活躍する話。

多次元宇宙というのは、同じ時間軸で色々な世界が同時に存在するという設定でアメコミではよくある話。既存の設定から主人公が違ったり、男女が入れ替わったり、年齢が変わったりと、長く続くシリーズにテコ入れするために使われたりする手法。

アベンジャーズがみんなゾンビになる"マーベルゾンビ"なんてシリーズもあります。ちなみにこの多次元宇宙には番号がついてて、マーベルの正史はEarth-616だそうです。

で、そんな色々な設定のスパイダーマンが一同に解するのが本作。女性、日系の美少女とロボットコンビ、豚、白黒のスパイダーマンなんかが登場。正直それぞれのお話は知らないのですが、わちゃわちゃ感がすごく楽しい!

この映画小難しいこと知らなくても、表現手法の斬新さに度肝を抜かれます。


  映画全体を通して印刷のドットを表現したアメコミ特有の吹き出しや、集中線、画面内でのコマ割り、猛烈なスピードで動き回るキャラクター。

コミックを意識した手法ならではの多次元宇宙から来たキャラクターそれぞれが違う質感なのに同じ画面にいても違和感の無く見ることが出来るのは素晴らしい。

アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したのも頷ける!



お話は新しいスパイダーマンのマイルスと今までのスパイダーマンのピーターパーカーの師弟それぞれの成長。

いつものスパイダーマンと違うのは"大いなる力には、大いなる責任が伴う"というおじさんの言葉を1人で背負ってきたスパイダーマンに仲間が出来る事。

力があってもヒーローになる事は自分で決めなければいけないという先輩スパイダーマンから教えが引き継がれる瞬間はアガる。

能力をひけらかすだけのヒーロー気取りはいかんのです。。