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2020年1月4日土曜日

積み重ねた年月でしか語れない物語『男はつらいよ お帰り 寅さん』

event_note1月 04, 2020 editBy kphoto0823


【感想】積み重ねた年月でしか語れない物語『男はつらいよ お帰り 寅さん』


言わずと知れた山田洋次監督の『男はつらいよ』のシリーズ第50弾にして23年ぶりの新作。

オープニングはお約束の夢落ち。

テー、テレレレレレレーとタイトルと共にオープニング曲が流れるとはスターウォーズのテーマと同様にアガる。


そして、もう泣いてしまう。


あー、男はつらいよ…だ。

小説家になった満男(吉岡秀隆)と初恋相手、泉(後藤久美)の二人を中心に寅さんを思い出しながら、寅さんがやってたことを満男がなぞるように体験するお話ですが、懐かしさと共に役者の年月の経過をただただ味合わされる作品でした。

とらやの居間のシーンで画面の真ん中に必ず映る介護用の手摺が年月の長さを強調します。

ただ、画面には年月の経過が表現されているのに、何でもないシーンで、倍賞千恵子演じるさくらが、"お兄ちゃんが帰ってくるかもしれないから、布団置いてあるのよ"(うる覚え)とサラッと言った事。

現実とリンクして年月を重ねる役者とは正反対に、

この世界ではまだ寅さん生きてるんです。

スクリーンの向こう側から寅さんこと渥美清が語りかける。

これぞ映画。

そして、寅さんを思い出せば人生を考えさせられる。


劇中でも引用される、『男はつらいよ』の第三十九作目、『寅次郎物語』の台詞。

満男:「人間は何のために生きてんのかな…」

寅:「あー生まれてきてよかった! そう思うことが何べんかあるだろう。 人間そのために生きてんじゃねえのかなぁ」

これに尽きます。


人生同様に積み重ねた年月でしか語れないほとんど奇跡のような物語。


この作品に出会えたことに感謝しかありません。






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