【感想】積み重ねた年月でしか語れない物語『男はつらいよ お帰り 寅さん』
言わずと知れた山田洋次監督の『男はつらいよ』のシリー
オープニングはお約束の夢落ち。
テー、テレレレレレレーとタイトルと共にオープニング曲
そして、もう泣いてしまう。
あー、男はつらいよ…だ。
小説家になった満男(吉岡秀隆)と初恋相手、泉(後藤久
とらやの居間のシーンで画面の真ん中に必ず映る介護用の
ただ、画面には年月の経過が表現されているのに、何でもないシーンで、倍賞千恵
現実とリンクして年月を重ねる役者とは正反対に、
この世界ではまだ寅さん生きてるんです。
スクリーンの向こう側から寅さんこと渥美清が語りかける。
これぞ映画。
そして、寅さんを思い出せば人生を考えさせられる。
劇中
満男:「人間は何のために生きてんのかな…」
寅:「あー生まれてきてよかった! そう思うことが何べん
これに尽きます。
人生同様に積み重ねた年月でしか語れないほとんど奇跡のような物語。
この作品に出会えたことに感謝しかありません。
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