Marvel Studios/Disney
"マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)"シリーズの第21作品目の女性ヒーローの話。
メインストーリーはヒーロー誕生談。MCU内部でもヒーローが能力を得るまでの話はヒーローの生い立ち→能力を得る→活躍とパターン化されてて飽きられているので、何か新しいことをしたいとのことで、冒頭から能力ある主人公が当然のように活躍するところから始まり、なぜ能力を得たのか、自分自身が知りたいというよりも、他人の手によって徐々に明らかになるという構成が新しい。 本作の舞台は1995年。
インターネット遅い。 スマホはない。 でもポケベルはある。 少し前から"クイーン"しかり、マーベルでは"ガーディアンズオブギャラクシー"しかり70~80年代のオールディーズをテーマにした作品が多かったですが、そんな90年代の音楽、ビジュアルを少し昔のものとして描く感覚が少し新鮮!
女性主人公とういことで、アメリカの映画レビューサイトでは女性蔑視派からのネガティブな荒らしが多発したようです。しかし、実際の内容はそんなに女性活躍!フェミニスト!的な映画ではなく、パワーうまくコントロールできない若い女の子が正義に燃えるエネルギッシュな作品。昨今のMUCの母体のディズニー関連の映画で十分その手のマイノリティーに対してメッセージは描き切ってるので、もっと明るく、ごちゃごちゃ言わず楽しんで!という意気込みが感じられます。
特にラストシーン。若い子のエネルギーに口うるさいおじさんはかなわないのです。。
カーチェイス、格闘、飛行機とアクションに気合の入った本作!
少し面白いと思ったのが格闘シーン、敵を放り投げて落ちてくる空中の相手にキックしたり壁にたたきつけたりするのを、ワイヤーアクションの不自然な感じなく描いてたところ。こういう空中でさらに追い打ちをかけるアクションってなかなかないのですが、中盤でバーに設置された"ストリートファイターⅡ"の筐体が少し長めに映るので、おそらくこういう格闘ゲーム的な演出したかった人が内部にいるのではないかと。
事前に『アベンジャーズ:インフィニティーウォー』を見ておくと少し楽しみが増えるかも。
本作は4/26公開の『アベンジャーズ:エンドゲーム』への布石となり、10年以上続くMCUシリーズがフェイズ3からフェイズ4へ。その後は『スパイダーマン:ファーフロムホーム』へと続き。。。2021年まで大まかに予定されてるそうです。
ところで、冒頭2秒が一番の泣き所!マーベル愛! そんで、ポスターヴィジュアルがなぜ猫なのかは、ぜひ本編で!