あなたは新しいものを買うときどのような基準で物を買うだろうか?
大手が提供する商品は家電製品にしても、サブスクリプションサービスにしても商品の品質は向上しており、価格は安くなっている。個人が商品の品質だけで大手に戦いを挑むのは無謀である。
そこで、大手と武器になるのが物語である。
スペック、納期、人付き合い等様々あると思うが、最も人を引き寄せる方法はその商品に対する共感である。一番強い方法は共感である。そして、その共感に不可欠な要素が物語である。
あなたがなぜをその商品を売っているのかを伝える必要がある。なぜその商売を始めたのか、なぜその方法なのか?
あなたの商品を売っているあなた自身の物語が武器になるのである。
私の周りでも多くの人が毎日努力をして情報を発信しているのに、上手く伝わらないために、そのサービスが埋もれてしまっている商品を多く見かける。
良い商品が消費されず、味気の無い商品がはびこるのは生産者にとっても消費者にとっても良くない。
今回はその物語の重要性、構築の仕方について解説したいと思う。
1.商品の物語を語る
例えば、地元のとんかつ屋について考えてみる。
その店主がとんかつ屋を営むきっかけになった物語はこうである。
学生時代にその美味しさに衝撃を受けたとんかつ屋に出会い、そのとんかつ屋に弟子入りをして10年修行してようやく取得した最高のとんかつ。それでも、その味に満足せず世界を放浪して、世界の豚肉料理を研究して、いままでに無いとんかつ定食を開発し、ついについにを獲得した。そして、この人生を懸けたとんかつ定食で、を獲得した。そして、この人生を懸けたとんかつ定食で、誰でも食べられる価格で提供して自分が子供の時に味わったときのような感動をお客様に届けたい。で提供して自分が子供の時に味わったときのような感動をお客様に届けたい。
こんなことを言われたら、説明されている時点で美味しい。
2.物語は記憶に残る
この物語は聞いた人の頭に深く記憶される。
そして、なぜ美味しかったのか何度も思い出して、自分自身でそれが美味しかった理由を反復する。
人の記憶とは曖昧なものである。
一説によると人は新しい情報を1日で66%を忘れてしまう。
一説によると人は新しい情報を1日で66%を忘れてしまう。
つまり、思い出すポイントを作る必要があり、それが物語なのである。
3.物語はリピーターを作る
その物語が楽しくて話したくものであれば口コミに繋がる。
人が口コミをするには理由がある。
・自分が特別であると感じさせる:(例)地元で唯一のミシュランの星
・感情揺さぶられたこと:(例)感動をお客様に届けたい
・有益な情報と思った事:(例)誰でも食べられる価格
上記の情報は、これらを織り込んだ内容になっている。
そして、口コミを発生させる物語は前提として、口コミをする人が批判されてはいけない。
ここには商品の品質に加えて物語の中に3つのポイントを入れることが重要である。この物語の3つのポイントは、物語をより強固なものにする。
1.親切:感動を伝えたい
2.努力:10年の修行
3.客観的な事実:ミシュラン一つ星
また、この3つが織り込まれていれば、口コミをした人が批判される可能性は低い。人は親切さや努力に共感し、客観的な事実は否定しようがないからである。
4.物語を構築する
もしかしたら、自分の物語が思いつかないかもしれない。
物語が思いつかない時は初心に戻る。自分の中の強み、顧客の幸福とは何かを考えれば、物語の基本が見えてくるはずである。
人が喜ばないことを積極的にしたいと思っている人は少ないはずである。
その商売をして嬉しかったことも多いはずである。
自分とお客様の幸せ(親切)
自分が費やした人生(努力)
自分が積み上げてきた実績(客観的な事実)
を思い出せばいいのである。
つまり、この物語の構築はテクニックの様に書いているが、これをご覧の読者の皆様もご存知の通り、多くの繁盛店は自然に物語を構築している。
そして、その物語は我々の記憶に残り、我々は物語を誰かに伝えたいと思っている。
ただし、人は多くの情報を一度に覚えることはできない。
接客中や広告に少しずつ散りばめる必要がある。
そのためのSNSでの発信。
そのためのSNSでの発信。
この方法についてはまた次回。